2019年の年末~2020年1月にかけて、中国で新型コロナの感染が広がり、ニュースでも連日、大きく取り上げられました。ただ、当時は対岸の火事として捉えている人が多く、日本国内では危機感を抱いていた人は少なかったようです。しかし、2月に入って、横浜港に入港した『ダイヤモンド・プリンセス号』の集団感染が報じられると、新型コロナへの危機感が徐々に高まっていきました。その後、日本国内でも日に日に感染者数が増えていき、2月27日に安倍首相が全国の小中高校に対して、3月2日から臨時休校をするよう、要請しました。
さらに、2020年の4月7日~5月25日にかけて、東京都及び隣接3県で初めて「緊急事態宣言」が発出される事態に至りました。小池東京都知事と近隣3県の知事からの度重なる「営業自粛要請」や「時短営業要請」に従って、百貨店やSCなどの大型商業施設、映画館・カラオケボックスなどのアミューズメント施設などは休業する事業者が相次ぎました。飲食店も多くが休業したり、営業時間を短縮するなどの対応を取りました。結果、今後続く2~4回目の緊急事態宣言下よりも経済活動に大きな打撃を与えました。
また、都県民には「ステイホーム」、企業には「テレワークの推進」の要請に従って、外出を自粛したり、家で仕事をする人が増えた影響で主要繁華街の人出は大幅に減少しました。
レイ・フロンティア(株)が第1回~第4回の緊急事態宣言下で主要繁華街の人出の変化を1回目=100として、2回目~4回目で人流の増減を調査したデータで見てみると・・・
〇渋谷センター街:2回目=150、3回目=150、4回目=188
〇原宿:2回目=180、3回目=163、4回目=204
〇銀座:2回目=164、3回目=135、4回目=164
2回目以降は1回目より、大幅に人出が増えており、いかに1回目の影響が大きかったことがデータからも見てとれます。
2020年のユーキャンの新語・流行語大賞の年間大賞に輝いた「3密」以外にも新型コロナ関連のワードは「あつ森」や「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン〇〇」「Go Toキャンペーン」と合わせて6つもベスト10入りしました。
『2020年は新型コロナに振り回された年』といえるでしょう。
では、店舗や施設への集客など販促効果を期待して実施されることが多い『新聞折込広告』。
新型コロナが新聞折込広告の出稿に対してどのような影響を及ぼしたかを見ていきましょう。